任意売却については、誰もが始めての経験のため疑問や聞きたいことが山ほどあります。そこで、任意売却を始めて行おうと思っている人が、よくする質問とその答えを紹介していきます。参考にしてください。
Q.任意売却を行うべき人とは、どのような人?
A.お金がない人というのは当然の回答ですが、その中でも住宅ローンの返済に困っている人などは、任意売却を行うべき人です。逆に言えば、住宅ローンの返済さえなければ、生活がだいぶ楽になるという場合や、それだけで人生をやり直すことができるという人ということになります。
他にも借金があり、家を売っただけではどうにもならないという人は、弁護士などに相談して、自己破産を行ったほうが良いでしょう。その辺りの判断は、弁護士に相談して決めてもらうのも良いです。
Q.任意売却をすればローンの支払いが無くなるの?
A.勘違いされている人が多いのですが、決して支払いがなくなるというわけではありません。売却した後も、残債が残るケースが少ないので、きれいに借金がなくなるということではないのです。
ただし、月の支払いはほとんどの場合で1~5万円程度に減額することができます。もちろんそれは債権者との話し合いによって決まるものですので、一概にその範囲内でおさまるとも言えないですが、相手もあなたの事情を考慮しているはずですので、無理な取立てなどは控えるでしょう。
なかには、すぐに返済しろ、というような債権者もいるのですが、その辺りは弁護士なども交えながら交渉していくと、理解してくれることもあります。弁護士を雇ったほうが、この辺りの話し合いはスムーズにいきますので、依頼するのなら弁護士にしたほうが良いです。
Q.競売との違いは?
A.競売になると、家を差し押さえられ、ホームページなどで競売にかけられることになってしまうのですが、大きく違う点は二つです。
一つは売却する値段です。競売にかけられると、本来の正当な価格より低い価格で落札されてしまうことになります。任意売却であれば、もっと高い値段で売ることができますので、単純に損をしてしまうということになります。
二つ目は、近所の人にバレてしまうということです。競売にかかると業者が近所に聞き込みなどを行います。そのため、あなたが家を差し押さえられたという噂が、一気に広まってしまうのです。
そのようなことは全く気にしないというのであれば大丈夫ですが、そのままその地域に住み続けたいという人にとっては嫌なものです。子供がいれば、学校でイジメられる原因になってしまうかもしれません。競売でなければ、そのような聞き込みなどは行われないため、他の人には単純に引越をした、という見方をされることになります。
Q.売却が成立した後にも、その家に住み続けたい場合は?
A.住宅の売却後に住み続けることはできないということはありません。例えば、家を購入した人が賃貸として貸し出し、その家を今度は賃貸物件として借りるというパターンです。ただし、そのようなことをしても、結局、家賃を支払わなければならないわけですから、住宅ローンを支払っているのと変わりが無いケースがあります。当然購入した人は、あなたが住宅ローンを支払う能力がないため、その家を売ったということを知っているのですから、そもそも住ませてくれないという可能性もあります。
例えば、あなたの身内がその家を購入した場合には、そのようなことは可能かもしれません。ただしそのような場合、多くの金融機関では売買の際に住宅ローンを組んでくれません。このような場合は、買い戻す条件付で売却し、後で身内に買い戻してもらう方法があります。
任意売却における疑問は他にも様々あると思います。人によって、その答えは変わってくる場合もありますので、まずは弁護士に相談をするようにすると良いでしょう。そのままその弁護士に任意売却を依頼することもできますので、まずは確実な情報源から情報を得るようにしてください。